「スター・オブ・ライフ」と「青銅の蛇」


青銅の蛇のあらすじ
今から3400年ほど前、イスラエルの民は、出エジプトを果たし、カナンの地へ旅をしていました。神様は彼らを養っておられましたが、途上の荒野で、食料や水のことで不満を持った民は、神様を非難します。神様は罰として毒蛇を送り、多くの人が死んでいきます。民は罪を認め、神様が蛇を取り去ってくださることを願いました。
神様の救済策は、モーセが青銅の蛇を作り、旗ざおの上に付け、「かまれた者はみな、それを仰ぎ見れば生きる」1というものでした。蛇にかまれていない人ではなく、かまれて死にゆく人が、仰ぎ見るだけで助かる方法が「青銅の蛇」だったのです。

あなたも、何か問題やつらいことが起こると、すぐに神様を非難しませんか? 「神がいるならどうして……」と。
わたしたち人間を、目的を持って創造された神様が実在されます。この方は、私たちを愛して、日々いのちを与えてくださっている絶対主権者です。それなのに、この神様に感謝せず、神様に従わないことは、神様の愛と主権を踏みにじることであり、罪なのです。私たちも、かつてのイスラエルの人々と同じく、神様に対して罪を犯したのです。
私たちも、「毒蛇」にかまれた人と同じように、死に向かっています。「罪の報酬は死です」2とあるとおりです。そればかりか、「死後にさばきを受けることが定まっている」3のです。自分の行いに応じて、死後に永遠の火の池で苦しむと、神様は私たちに警告しておられます。4
「青銅の蛇」はキリストの十字架のシンボル
しかし神様は、かつて「青銅の蛇」で人々を死から救ったように、今は「十字架につけられたキリスト」によって、私たちを死後の火の池から救ってくださいます。イエス・キリストは「青銅の蛇」を念頭に置いて、こう言われました。
モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません。それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。5
今からおよそ2000年前、神様が人となってこの世に生まれました。神であり同時に人であるイエス様は、罪のない完全に聖なる方です。この方が、私たちの身代わりとなり、私たちの罪の罰を受けてくださいました。そして死後3日目に復活し、多くの人々に復活を証明した後、天国に帰られました。
「青銅の蛇」を仰ぎ見たら生きたように、十字架で死なれたキリストを、自分の神、救い主として信じるだけで、永遠のいのちを持つことができます。天国で、神様と永遠の喜びの中を生きることができるのです。
